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自由についての段階的省察

  • 執筆者の写真: mooty
    mooty
  • 2022年5月23日
  • 読了時間: 2分

僕の記憶を遡及しよう、「自由」忘れもしないこの言葉に無限に熱狂した時期がある。それは小学生の時分クラスの席替えの時だ「さぁ君たちの自由だ好きに席を決めればいい」僕たち学生は自由を謳歌し叫び狂った。仲の良い友達と隣の席に座り顔の知れた連中で周りを固めるただそれだけだった。少なくとも僕は嫌いな奴、好きな女の子、注目してる男子などの事は考えず目鼻先の事を考えていた(1クラスのみ40人いかない学校だった)。

教師について思うのは多分、自由この概念を分かり易く伝えるのに飴を与えただけで自由の本質を理解していなかったんだろう。

僕たちのもっと上の世代は自由民主主義・デモクラシーの概念を学生と共有するのに苦戦したようだ。

どうやら僕たちの代は民主主義を忘れて自由だけがポイントになってしまったようだ。

イスラム教学者の中田考さんは、自由なんて概念がない国も沢山あるとその本に書いていたし。内田樹さんの著作「私の身体は頭がいい」で武道家の甲野先生は、「人間は自由なのか、それとも宿命に操られているのか?」と考えている時導いた結論は「人間は自由である時にこそ、その宿命を知る」と記述されていた。

僕が考えたのは自由というのは失敗に学ぶ経験値で増えた方法論の事。若輩者だった過去の時分は選択と集中にエネルギーを使っていたが大人になると物事には手順があり選択は苦ではないし手段でしかないそのもっと先の未来に橋をかけられたかが重要になるとこの頃思う。

自由は毒にもなるし薬にもなる、なぜ民主主義が抜けて自由だけになってなってしまったかまた次の機会に考えてみようと思う。

 
 
 

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