江東区深川のノラクロ展示会を拝見してきました。田川水泡その人は「サザエさん」の作者長谷川町子の師匠であることは認識していた。
ただノラクロの漫画は拝読した事もないし、田川水泡の事も全然知らないので驚いた事ばかりだ。
奥さんは批評家小林秀雄の妹であり、若い時分は大正前衛芸術運動をしていたと略歴には記載されていた。
そしてノラクロとは野良犬の黒猫であり天涯孤独の身でした。その制作理由にこれ以上ない不幸な境遇を犬を主人公にした事で、少年たち読者は優越感を覚えるだろうと話していたことが忘れられない印象に残った。
優越感とは難しい感情だと思う、人は不幸な人に接すると同情し親切にする。善意はあるがそれは優越感というだろ(辞書は引いていません)。
悪いことなのか善いことなのかわからないが、それは必要な気持ちでその感情を感じた時どう行動するかが問われている気がするのである。
さぁ辞書を引いてみるか。
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