加藤典洋さんの「戦後論」を拝読した。
加藤さんは喫緊のウクライナ戦争前、タモリの言う新しい戦前以前に逝去されているので現在存命していてそのご意見が聞けたらと思うと口惜しい限りである。
新書と言えど500Pを超える大作だ、僕みたいな人にも大変読みやすく平易な文章で書かれている。
僕の印象に残った所を紹介しておこう。
護憲派については、大変考えさせられた。護憲するだけで核爆弾の被害を受け入れて平和憲法を護持するだけでは事足りない。加害者アメリカの行き過ぎた残虐行為(2度の原爆投下)である核兵器の使用を非難して初めて犠牲になった同胞や中韓の被害者に謝罪を出来るという内容である。(国連の創立と世界和平を無視したアメリカ)
そして自衛隊の反対も超憲法制定者であるアメリカに作らされた憲法違反自衛隊を反対するのではなく災害救助部隊としてその軍隊を認めて憲法を書き直す(記憶が曖昧だがこの様な内容が書いてあったはずである確かではない)が僕の印象に残りました。
今後ウクライナ戦争からロシア、中国、アメリカの対立が懸念され国連は何もできないのではないかと僕は考えてしまうが。僕は自民党の外交政策抑止力論は賛成はできないと思うのである。
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